噛み合わせによって生体(全身)の正しい平衡と調和を取りもどそうという理論を研究し、実践しています。

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BBO研究会 [噛み合わせに関する研究及び治療]
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    咬合再構成を口腔外、咬合器上で行なう

    従来顎機能や咀嚼機能は顎関節を中心に考えられてきましたが、顎関節は機械の軸や軸受と云う関係ではなく、単なる他の関節と同様な機能器官です。機械設計ではその大きさ、機能にもよりますが各部品の嵌合が正確でなければ組み立て不可能であり、目的の機能が発揮できません。ヒトは生きて直立二足歩行する動物なので、許容量や可動性は個人により大きく異なります。顎関節も同様です。
    つまり、顎関節に中心を求めていたのでは顎関節症の治療は限界があります。咀嚼機能を考えると生得性と習得性の二種類あり、歯科で顎関節症状を軽減できるのは、現状の習得性機能を生得性機能に近づけることであり、歯の噛み合わせを改善することです。
    歯の噛み合わせを変えるのに顎が正確に上下運動を繰り返すことができるのであるなら口腔内で調整をすれば済むことになります。ですが歯の長軸に垂直の圧力が常にかかる訳ではないし、筋肉の緊張や精神的作用が顎位を変えたり、頭位を変えれば顎位も変わり歯にかかる圧力も変わります。歯には歯根があり、歯槽突起の中に植立して、傾斜し、回転できる様になっています。
    また、口腔内では必然的に目に見えない部分が多く、的確に早期接触部を発見できたにしても上顎歯を削るか下顎歯を削るか判定が困難になります。

    BBOシステムでは、口腔内の歯の状態を咬合器に移し替えて頭蓋骨の一部として上顎模型の位置づけがなされ、下顎は噛み切らないバイトで上顎骨に対する筋突起に吊り下げられた状態を再現し、歯の動揺や特定の筋肉の緊張とは関係ありません。
    顎位機能は歯の咬合面に誘導されるが異常機能を再現するのではなく、理想的な歯の位置や咬合面を再現することができます。アンテリアガイダンス (1級、2級、3級)、下顎前方位・後方位の強弱、歯槽骨前倒、後頭部、肩頚腕部、ラテラルガイダンス強弱、歯槽骨の頬側倒、内側・外側翼突筋の左右の強弱、不足歯槽骨舌側倒、顎運動と早期接触、早期接触部位、咀嚼筋群の左右の強弱、顎運動とロック構造、歯牙ロック、V字歯列、ディープバイト、咀嚼筋群の障害など、これらのことが的確に判定でき、治療目標も把握できます。

    BBOシステムに基づいて顎位と噛み合わせを正確に計測・設計し、口腔外で正確に咬合の再構成をします。BBOオリジナルの半調節性咬合器を用いて計測値に顎位をあわせて規格模型を咬合器に付着します。下顎模型の付着は生体を生理的、機能的に許容量範囲内で移動し且つ咬合採得材を噛み切らないことを原則とした嚥下位であり、咬合採得材が規格模型に適合しなければなりません。生体内では再現性が乏しいため口腔外にて精密に設計、製作します。

    BBOシステムにおける顎位誘導では、高めの咬合高径を与え、徐々に削合調整して咬合高径を決定します。また、上下顎の咬合高径をそれぞれ前後左右別々に診査し設計します。これらは必ず咬合採得を行い、模型を咬合器に付着して診査、設計、調整を咬合器上で行ないます。口腔内では処置をしません。初めに口腔外(咬合器上)で正確に診査、設計、調整をしてから口腔内で行ないます。

    診査、設計には正面、側面、オトガイ頭頂の各セファロX-rayで頭蓋に対する咬合平面の診査と規格模型計測の併用による診断が重要です。 第二頸椎(歯突起)を通り後頭骨に入らない咬合平面(BBO平面)を求め、下顎の自由性を阻害しないで且つ、口腔内容積を確保します。そのために切歯乳頭の高さの補正(前歯の高さ診査)、側方セファロX-rayでの咬合平面の診査と歯の高さの計測、アングルの分類を考慮した計測診査、及び頚椎の彎曲や歪みの診査、正面セファロでは頭蓋骨全体の歪み及び正中の評価、BBOテ-ブルでの基準面のデータ評価、下顎模型の評価、オルソ・パントモによる筋突起、下顎枝等の評価が必要です。

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