噛み合わせによって生体(全身)の正しい平衡と調和を取りもどそうという理論を研究し、実践しています。

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BBO研究会 [噛み合わせに関する研究及び治療]
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    BBO研究会第16回学術大会

    H21(2009) 10.4 東京八重洲ホール

    「咬合平面は全身と関係しているのか」
    山田 敏輔(BBO研究会会長)
    「アニマート装置による顎顔面の誘導と新式マルチルーラー」
    清水 敦 BBO本部講師
    「脳梗塞片麻痺へのBBO療法の応用と人口股関節のオペを回避できた一症例」
    山村 憲仁(大阪府高槻市)
     


     

    第16回BBO学術大会リポート

    BBO研究会長野支部  小池歯科医院院長 小池 文一

    学術大会は、BBOを学ぶテクニシャンやドクターにとって、情報を得て日々の臨床に役立ててゆく、意識発揚の場です。今回は、会長、本部講師による講演もあり、大いに刺激を受けました。一般会員による発表は、大阪支部気鋭の山村先生のみでした。BBOは実践学なので、発表することによって、さらに理解が深まっていきます。より多くの会員の先生方の発表を望みます。来年こそは発表するぞー!

    「咬合平面は全身と関係しているのか」
    山田 敏輔 BBO研究会会長

    「根底にある骨格系がズレ狂っていては、その上の咬合は安定しようもない。骨(歯も)は勝手に自分で位置を決める事はできない。その人の呼吸や咀嚼運動は本能によるが、歯の噛み合わせはそれらに影響を与え、筋肉(靭帯)を通じて骨を動かす。」といったことを、矯正や、側湾症などの症例を示しながら話されました。骨格性3級のBBO治療においては、歯牙の高径不足で咬調不可な部位に対して、見事なフリーグラフトを交えながらの上顎結節のオペを東京都文京区の田中先生にご紹介いただきました。全体を通しての要旨は、「強く噛むと、頬骨突起が支点となり頬骨が下方へ動く。その隙間を埋めるように上顎骨が後下方へ移り、めまいなどの症状をだす。さらに蝶形骨の回転が同調できなくなるとほとんどの場合、頭が前に落ち、後頭骨が左右に動きだす(このへんのことは、来年度のBBO学術大会で朝日大学の杉村忠敬先生がお話くださるであろうとのこと)。咀嚼応力は第二頚椎へ集中して、さらに他へと伝播してゆく。顔面上での骨の位置は、レントゲン写真で確認できる。BBOには、なにがどこへ向かうのかとかいった基準があり、スプリント治療では、まず後頭窩と第一頚椎の接触位置が(本症例では後ろから前へと)変わる。下顎体の前後的な位置はよくなるが、左右的には傾いたままである。ここで大切なのは、E-zone。ここで左右差をとり、4番、5番、6番の近心までしっかりとあててゆくことである。」と。他にも、サルのリールでの犬歯誘導の話や、上顎洞の話と、盛りだくさんであり、非常に啓示を受けました。

    「アニマート装置による顎顔面の誘導と新式マルチルーラー」
    清水 敦 BBO本部講師

    清水先生といえば、Dr.John Mewの自然成長誘導法「フェイシャルオーソトロピクス」とBBO療法をフュージョンさせたユニークな治療をされています。清流塾の塾頭でもあります。
    上顎のアーチ不足、マウスボリューム不足でタングポスチャーが不良のため、上顎が後退して、中顔面の陥没・平面顔・ロングフェースの人が増えてきているという。口腔顔面各部の計測を簡便にできるように考案された「FG(フェイシャルグロス)マルチルーラー」を使って、IL値(インディケイション ライン:上顎前歯先端から鼻頂点までの距離)を測定すれば、正常発育からのズレ具合がわかるというすぐれものの紹介もありました。
    今回は、顎矯正装置「アニマート:ヒンジのポジション、拡大スクリュー(前歯とヒンジの中間点)、下顎とあたる床からなる」を使用した症例を通じて、装置の治療平面をいかにBBO平面に近づけていくかという課題までお話いただきました。BBOの世界を、さらに歯科矯正の分野へとつなぐ橋渡しとなっていく画期的療法であると感じました。

    「脳梗塞片麻痺へのBBO療法の応用と人口股関節のオペを回避できた一症例」
    山村 憲仁(大阪府高槻市)

    BBOの初級コースを受講して、実際、患者さんの治療にあたりだすと、いくつもの壁に突き当たったという。困って、コースでいただいた教本を読み返してみると、ちゃんとそこにその疑問を解く鍵を見つけたという!先生の基本に戻るという姿勢がすばらしいと思いました(まさに理論をもとにした実践学)。
    今回、先生には、スーパースプリントから展開角付きスプリント、フルプロビジョナルに至った2症例をメインに発表していただきました。実際、患者さんの生の声、姿、歩行の様子、手の動きなどもビデオで紹介されました。歯の噛み合わせの秘めたる大いなる力が伝わってくる発表でした。
    BBOの治療は、数年にわたることが多く、その後のメンテナンスも含め、一生のお付き合いとなってゆくかと思います。患者さんとのかかわりかたは、通常の歯科治療の比ではありません。先生のあたたかい接しかたにほのぼのとしたものを感じました。

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    BBO研究会あゆみ

    第15回 BBO研究会総会・学術大会

    H20(2008) 9.28 東京八重洲ホール

    第14回 BBO研究会総会・学術大会

    H19(2007) 9.30 東京八重洲ホール

    第13回 BBO研究会総会・学術大会

    H18(2006) 10.8 ホテル清風園(長野)

    第12回 BBO研究会総会・学術大会

    H17(2005) 10.30 TFT-HALL(東京)

    第11回 BBO研究会総会・学術大会

    H16(2004) 10.31 TFT-HALL(東京)

    第10回 BBO研究会総会・学術大会

    H15(2003) 10.11 ホテルパシフィック東京

    第9回 BBO研究会総会・学術大会

    H14(2002) 10.13 ホテル清風園(長野)

    第8回 BBO研究会総会・学術大会

    H13(2001) 10.13 渋谷フォーラム8(東京)

    第7回 BBO研究会総会・学術大会

    H12(2000) 10.8 神戸元町農業会館(兵庫)

    第6回BBO研究会総会・学術大会

    H11(1999) 11.20 サンシャインシティー7F会議室(東京)

    第5回 BBO研究会総会・学術大会

    H10(1998) 11.14 ホテル犀北館(長野)

    第4回BBO研究会総会・学術大会

    H9(1997) 10.18 三省堂文化会館(東京)

    第3回 BBO研究会総会・学術大会

    H8(1996) 9.15 神戸国際会議場(兵庫)

    第2回 BBO研究会総会・学術大会

    H7(1995) 10.15 池袋サンシャインプリンスホテル(東京)

    第1回 BBO研究会設立総会