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【8】

幸田洋一氏 神戸市開業

前記のBBO理論とそのシステムに基づき咬合診断した結果、上顎臼歯部の左右差が大きく、咬合高径も低いことが示されたため、患者の同意に基づき、BBOスーパースプリントによる咬台治療を開始しました。

スプリント装着後は、患者の姿勢や症状の変化を検討しつつ調整を繰り返い千い、これに並行して呼吸法及び体操等の運動をも併せて指示し、全身の筋肉系アンバランスの解消、調和の回復に努めました。

その結果、治療開始より3カ月後には、開口時の顎関節部の疼痛も徐々に軽減し、患者より「少し楽になってきた」という報告を受けました。
その後も治療を継続した結果、開口時の疼痛を伴うことなく自然に閉口することができ、開口量も三横指以上となり、開□時の下顎側方偏位もほとんど認められなくなりました。

    この頃になると、立位の姿勢も治療前に比べて随分整い、全身症状にも改善が見られたため、99年の10月よりそれまでのスプリント治療に併せ、補綴治療を開始しました。BBO理論に基づき、患者個人にとっての理想咬合平面を設定し、それを基準として上顎の残存歯に補綴処置を行い、その後下顎に部分床義歯を装着し、咬合の安定を図りました。
閉口運動等もさらに円滑に行われるようになり、患者より「以前と比較にならないほど、口は開くし痛みもなく、おいしく食事ができる」との評価を受けております。

写真(2)はその時のものですが、顔の表情、及び頸部にかけての筋肉の緊張の度合いに、治療前に比べて著しい改善が見られ、立位の姿勢に関しても正中を軸とする左右のバランスが整ってきたように思われますが、現在も定期的に調整を行っております。
以上のように、スプリントによる咬合調整を行うことにより、顎関節、咀嚼筋群を含めた顎口腔系のみならず、全身の姿勢にまで改善が認められることを明らかにされました。

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